Longing Love ~あなたに恋して、憧れて ~
朝の定例会議が終わり、
一息つこうと思ったところに、由貴ちゃんがやって来た。


「ねえ、春妃さん、
前野さんこっちに来てるって、噂本当?」


朝、ホテルに呼び出されて、
朝食を一緒に食べたから、
会社にいるのは、間違いないだろう。


「ええ…朝、オフィスに寄ってから、
名古屋に帰るって言ってたから、
まだこっちに居ると思う」


「春妃さん、
前野さんと、週末一緒にいたい、
みたいな口振りですね」


「ずっとじゃないけど。
呼び出されて、朝食、一緒に
食べただけだから…」


「部屋に、一緒にいたわけじゃ
ないですよね?春妃さんは、
高城さんが好きじゃないんですか?」


「ナオの事と、久俊さんの事、
とどっちが気になるの?
由貴ちゃん?」


「もう!こんな無神経な人、知らない」

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