大切にしたいから。
幼馴染み
青空が広がっている。雲ひとつない快晴だ。

いつも通りの通学路。


「よっ!凪咲。おはよう」
「おはよう」
「相変わらず眠そうな顔してんな(笑)」
「奏汰はテンション高すぎ」
「お前が低すぎんだろ?」
「…。」
私の心は曇り空だ。
隣にいるのは梶原奏汰。
私の幼馴染みでいつも一緒に登校している。
「あ、今日放課後一緒に出掛けよ?美味しいクレープ屋さん見つけたんだ!」
「う〜ん…と…。今日は用事があるから行けないかな。ごめんね。」
「そうか…。じゃぁまた今度行こうな!」
「うん。あ、でも奏汰より遥香と一緒にクレープ食べに行きたい」
「はっ?え?なんで?俺は!?」
後ろの方から聞こえる奏汰の声はスルーし私は学校へ向かった。
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