雨粒ひとつ~メガネをかけた女の子の恋の話

私はふうーっと息を吐き、話だした。




「良太…、私ね…、卒業式の日、失恋したの…」




「!!・・・・」




「気持ち、伝える前だったけど、フられちゃって、それで、いっぱい泣いて…。コンタクトも無くしちゃったし、なんか、もうどうでもいいかなーって…」




「……それで、メガネ??」




「……なんか、色んなことに自信がなくなっちゃったんだよね…」




「・・・・」




「…でも今はもう元気だよ!メガネも好きでしてるし。高校の友達の評判も良いんだよ!」




「…そっかあ」





また、あの日みたいに心臓がドキドキしている。





「だから…、だから、もう、、、良太のことは何とも想ってないよ…!」





私はおもいっきりの笑顔で良太を見上げた。
< 11 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop