雨粒ひとつ~メガネをかけた女の子の恋の話
私はふうーっと息を吐き、話だした。
「良太…、私ね…、卒業式の日、失恋したの…」
「!!・・・・」
「気持ち、伝える前だったけど、フられちゃって、それで、いっぱい泣いて…。コンタクトも無くしちゃったし、なんか、もうどうでもいいかなーって…」
「……それで、メガネ??」
「……なんか、色んなことに自信がなくなっちゃったんだよね…」
「・・・・」
「…でも今はもう元気だよ!メガネも好きでしてるし。高校の友達の評判も良いんだよ!」
「…そっかあ」
また、あの日みたいに心臓がドキドキしている。
「だから…、だから、もう、、、良太のことは何とも想ってないよ…!」
私はおもいっきりの笑顔で良太を見上げた。