今日から変わります。
出会いはいつだって突然で
う、う〜ん。
目の前が真っ暗だ。
しかも頭がズキズキする。
いったい何が起こったというんだろう?
なんだかまだ夢を見ているような感覚が する。
ふわふわとしたような、
いや、ズキズキする。
痛い。なんだ、痛い、痛いよ。
「痛いってば!!!」
「うおっ!!!」
えっ……?
飛び起きた私はぴしっと固まった。
一瞬石にでもなっちゃったんじゃないかなってくらいだった。
「お、おきたか……こら、ハロ。そんなに突くなっつったろ」
ハロ? ハロって誰のことだろう。
「ん、ああ。ほら、右下に視線送ってみろ。そのセキエイインコがハロってんだ」
言われるがまま目をそこへやると、真っ黄色な小さな胴体に黄緑の翼を生やしたインコがいた。
ピリリっと鳴いている。
あまりインコは見たことなかったけど、結構かわいいなと思った。
「ってそんなこと気にしてる場合じゃなくて! ここどこ!?」
そしてあなた誰ですかっ。
「あなた誰ですかって顔してるね」
「うっ」
図星だ。
この人は読心術が使えるのだろうか。