ゾンビバスター~4人の戦士たち~
そのまま和己とは言葉を交わすことなく学校へ帰ると、帰りの遅い明美たちを心配していたひとみが、姿を現わした明美に飛びつく。
「た、ただいま」
「もぉ、帰りが遅いからとっても心配したんだよぅ! あれ……?」
疲れたような顔をした明美が、首に抱きつくひとみの背中を安心させるようにポンポン叩いていると、和己の顔を見たひとみがそのままの格好で、かわいく首を傾げる。
「和己くん、その顔どうしたの?」
見れば片方の頬が、手の平形に赤くなっている。
「そ、そんなことよりゾンビが出て、大変だったんだから!」
ごまかすように明美が話しかける。
「それじゃぁゾンビにやられたの? その顔」
和己の顔から話が離れない。
「それがすっごい数のゾンビでさ! 倒すの大変だった……って、和己が全部倒してくれたんだけど……」
ピンチを救ってくれたはずの和己に対して、だんだん後ろめたさを感じてきて声が小さくなる。
膝を舐めてくれたのだって、本当は消毒のつもりでやってくれたんだろうと思う。
けど、膝だよ? 指とか腕とかじゃなくて、足だよ!?
しかもスカートの中、パンツ見られたかもしんないし。
うう。そう思うと恥かしさが甦ってくる。
「和己くん、強いの~? 凄~い。それならこの先、何があっても安心だね!」
根っからの能天気少女ひとみには、和己の頬のことなどもうどうでもいいようだった。
「ところで聖は?」
さっきから聖の姿が見えない。
「あ、奥で休んでるよ」
「なにっ!? 人がゾンビと戦ってる時に、あいつはのんびり昼寝かー!?」
叩き起こしてやろうと聖の元へ行きかけた明美を、腕を掴んだ和己が止め、「待ってろ」とでもうように手の平を顔の前に突き出すと、聖を起こしに行ってしまった。
しばらくすると明美の携帯のメール着信音が鳴る。
『俺はもっと色気のあるパンツが好きだ』
和己め。
やっぱり見てやがったか。
つか、あんたの好みなんて聞いてないし‼
あやうく握り締めた携帯を壊しそうになった。
「た、ただいま」
「もぉ、帰りが遅いからとっても心配したんだよぅ! あれ……?」
疲れたような顔をした明美が、首に抱きつくひとみの背中を安心させるようにポンポン叩いていると、和己の顔を見たひとみがそのままの格好で、かわいく首を傾げる。
「和己くん、その顔どうしたの?」
見れば片方の頬が、手の平形に赤くなっている。
「そ、そんなことよりゾンビが出て、大変だったんだから!」
ごまかすように明美が話しかける。
「それじゃぁゾンビにやられたの? その顔」
和己の顔から話が離れない。
「それがすっごい数のゾンビでさ! 倒すの大変だった……って、和己が全部倒してくれたんだけど……」
ピンチを救ってくれたはずの和己に対して、だんだん後ろめたさを感じてきて声が小さくなる。
膝を舐めてくれたのだって、本当は消毒のつもりでやってくれたんだろうと思う。
けど、膝だよ? 指とか腕とかじゃなくて、足だよ!?
しかもスカートの中、パンツ見られたかもしんないし。
うう。そう思うと恥かしさが甦ってくる。
「和己くん、強いの~? 凄~い。それならこの先、何があっても安心だね!」
根っからの能天気少女ひとみには、和己の頬のことなどもうどうでもいいようだった。
「ところで聖は?」
さっきから聖の姿が見えない。
「あ、奥で休んでるよ」
「なにっ!? 人がゾンビと戦ってる時に、あいつはのんびり昼寝かー!?」
叩き起こしてやろうと聖の元へ行きかけた明美を、腕を掴んだ和己が止め、「待ってろ」とでもうように手の平を顔の前に突き出すと、聖を起こしに行ってしまった。
しばらくすると明美の携帯のメール着信音が鳴る。
『俺はもっと色気のあるパンツが好きだ』
和己め。
やっぱり見てやがったか。
つか、あんたの好みなんて聞いてないし‼
あやうく握り締めた携帯を壊しそうになった。