ゾンビバスター~4人の戦士たち~
皆に囲まれて祝福の言葉をかけられていると、教室内のスピーカーから、
『新井明美、石神聖、富樫光成、至急校長室へ来なさい。繰り返します……』
再び歓声が上がる。
皆の声でスピーカーから繰り返される放送は、全然聞こえなかった。
「校長室だって!」
「救世主に選ばれるんじゃない!?」
皆の嬉しい声を胸に、驚きのためか一人机についたままだった光成を連れて、3人は校長室へ向かった。
ドアをノックし中へ入ると、校長の前にひとみが立って待っていた。入ってくる3人に気付くと一人一人に照れたように笑いかける。明美と光成は笑いながら頷き返し、聖はやったな! と拳を突き上げる。ひとみの左右に3人が並び立つと、高そうな椅子に座った校長が、気難しそうな表情で口を開く。
「まずは……春日ひとみくん、我が学校へ来て日にちも浅いながら『マリアさま』の称号の獲得、おめでとう。そしてそれに従う『戦士』たち、新井明美くん、石神聖くん、富樫光成くん、おめでとう」
「ありがとうございます‼」
皆、声を揃えて頭を下げる。
「それでだが……実はゾンビの数が増え、2年生3年生の『救世主』の資格を持つ者達だけで対処するのは難しくなっている。今『救世主』の数が足りないのが現状なのだ。1年生をゾンビバスターとして世に送ることは今までなかったことなのだが……至急『聖戦士』の儀式を受け、外の世界へ旅立ってもらいたい」
外へ出れば生きるか死ぬかの戦いが待っている。
『新井明美、石神聖、富樫光成、至急校長室へ来なさい。繰り返します……』
再び歓声が上がる。
皆の声でスピーカーから繰り返される放送は、全然聞こえなかった。
「校長室だって!」
「救世主に選ばれるんじゃない!?」
皆の嬉しい声を胸に、驚きのためか一人机についたままだった光成を連れて、3人は校長室へ向かった。
ドアをノックし中へ入ると、校長の前にひとみが立って待っていた。入ってくる3人に気付くと一人一人に照れたように笑いかける。明美と光成は笑いながら頷き返し、聖はやったな! と拳を突き上げる。ひとみの左右に3人が並び立つと、高そうな椅子に座った校長が、気難しそうな表情で口を開く。
「まずは……春日ひとみくん、我が学校へ来て日にちも浅いながら『マリアさま』の称号の獲得、おめでとう。そしてそれに従う『戦士』たち、新井明美くん、石神聖くん、富樫光成くん、おめでとう」
「ありがとうございます‼」
皆、声を揃えて頭を下げる。
「それでだが……実はゾンビの数が増え、2年生3年生の『救世主』の資格を持つ者達だけで対処するのは難しくなっている。今『救世主』の数が足りないのが現状なのだ。1年生をゾンビバスターとして世に送ることは今までなかったことなのだが……至急『聖戦士』の儀式を受け、外の世界へ旅立ってもらいたい」
外へ出れば生きるか死ぬかの戦いが待っている。