ゾンビバスター~4人の戦士たち~
「……そうだったんですか。それでは、ひとみさんが元気にならないことには心配ですね」
沈んだ空気の中、話を聞き終わった斎がポツリといった。
「俺らの力だけで対応できる数に、限界があるからな」
「くやしいけどね」
聖に明美も頷く。
「これからは私もあなたたちと戦います。ひとみさんのような力はありませんが」
気弱そうな笑顔を浮かべながら、胸元に下げている十字架に手を添え、頭を下げた。
斎が仲間になった。
心から信頼しているわけじゃないけど、正直いまは味方が一人でも多い方がいい。
斎には和己たちと同じ部屋で寝てもらい、夜の見張りの交代も一人増えただけでもローテーションが楽になった。
時々部屋を訪れては、ひとみの様子も見てくれていた。
診察の時は私も部屋から出され、和己たちの部屋で診察が終わるのを待つ。
「ひとみ、良くなってるのか?」
「かわらない」
聖の問いに首を振る。
「最近ゾンビたちに動きがないな」
「ひとみがあんな状態だし、襲撃がないのには助かってるけどさ」
「でも油断はできないよな。いつ襲ってくるかわかんねぇんだもんな」
「………」
和己は明美と聖の会話に参加することなく、窓の外を見ている。
「和己、怒ってんの?」
沈んだ空気の中、話を聞き終わった斎がポツリといった。
「俺らの力だけで対応できる数に、限界があるからな」
「くやしいけどね」
聖に明美も頷く。
「これからは私もあなたたちと戦います。ひとみさんのような力はありませんが」
気弱そうな笑顔を浮かべながら、胸元に下げている十字架に手を添え、頭を下げた。
斎が仲間になった。
心から信頼しているわけじゃないけど、正直いまは味方が一人でも多い方がいい。
斎には和己たちと同じ部屋で寝てもらい、夜の見張りの交代も一人増えただけでもローテーションが楽になった。
時々部屋を訪れては、ひとみの様子も見てくれていた。
診察の時は私も部屋から出され、和己たちの部屋で診察が終わるのを待つ。
「ひとみ、良くなってるのか?」
「かわらない」
聖の問いに首を振る。
「最近ゾンビたちに動きがないな」
「ひとみがあんな状態だし、襲撃がないのには助かってるけどさ」
「でも油断はできないよな。いつ襲ってくるかわかんねぇんだもんな」
「………」
和己は明美と聖の会話に参加することなく、窓の外を見ている。
「和己、怒ってんの?」