ゾンビバスター~4人の戦士たち~
「………」
「………」
妙な沈黙が二人を包む。
私、変だ。
沈黙を嫌い、何か話すことはないか頭の中を探してる。
なんでこんなに和己を意識してんだろう?
今までだって二人きりでいることなんて、たくさんあったのに。
「そ、そういえばさ、最近、機嫌悪いように見えるんだけど」
前にも一度聞いたことだった。その時は答をはぐらかされたけれど。
「……別に。お前には関係ない」
「あ、そう……」
そっけない態度に返す術もない。
せっかく作った会話も、もう終了だよ! 早すぎだって。
「………」
「………」
再び沈黙。和己は気まずさのようなものを、ちっとも感じてないのか、席を立とうともしない。
気にしてるのは私だけ?
やっぱ、自分、おかしいのか?
意識しだすとまるで全神経が和己に向かっているような気がしてきた。ますます居心地が悪い。
和己と目を合わせないようにして視線を泳がせ、
「あ」
窓の外を見て、短い声を上げる。空から白いものがフワフワと落ちて来ていた。
「雪!」
嬉しくてじっとしていられないといった感じで明美が、外に繋がるドアから飛び出した。
両手を上げて空を見上げる。手の平に落ちてくる羽毛のような雪はそっと溶けた。
普段は見せないその無邪気な様子に、ゆっくり後から外に出てきた和己の顔にも、自然と笑みが浮かぶ。
「………」
妙な沈黙が二人を包む。
私、変だ。
沈黙を嫌い、何か話すことはないか頭の中を探してる。
なんでこんなに和己を意識してんだろう?
今までだって二人きりでいることなんて、たくさんあったのに。
「そ、そういえばさ、最近、機嫌悪いように見えるんだけど」
前にも一度聞いたことだった。その時は答をはぐらかされたけれど。
「……別に。お前には関係ない」
「あ、そう……」
そっけない態度に返す術もない。
せっかく作った会話も、もう終了だよ! 早すぎだって。
「………」
「………」
再び沈黙。和己は気まずさのようなものを、ちっとも感じてないのか、席を立とうともしない。
気にしてるのは私だけ?
やっぱ、自分、おかしいのか?
意識しだすとまるで全神経が和己に向かっているような気がしてきた。ますます居心地が悪い。
和己と目を合わせないようにして視線を泳がせ、
「あ」
窓の外を見て、短い声を上げる。空から白いものがフワフワと落ちて来ていた。
「雪!」
嬉しくてじっとしていられないといった感じで明美が、外に繋がるドアから飛び出した。
両手を上げて空を見上げる。手の平に落ちてくる羽毛のような雪はそっと溶けた。
普段は見せないその無邪気な様子に、ゆっくり後から外に出てきた和己の顔にも、自然と笑みが浮かぶ。