イジワル上司と秘密恋愛

***

そんな私にまるで追い討ちをかけるように、関西事業所に戻ってきた翌日から嫌がらせが再び起きるようになった。

どうやらアドレスを流出されたらしく、スマホに大量に届く迷惑メール。公衆電話からの深夜の無言電話。相変わらずポストに入れられている『死ね』や『消えろ』の手紙。

私はまた階段から突き落とされたり、今度は部屋に乗り込んでくるんじゃないかとさえ危惧して、ビクビクと怯える生活を送っていた。

心身ともにやつれてきた私は、本気で関東に戻ることを検討し始めた。

このまま危険な場所に居続けることになんの意味があるんだろう。

もう私にはここに居続ける理由も希望もないのに。


日々の不安から仕事にも身が入らず、限界を迎えそうなときだった。その報せが飛び込んで来たのは。

 
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