イジワル上司と秘密恋愛
エピローグ
【エピローグ】
「おーおー、また随分とアイディア出したなあ、志乃」
「やだ、見ないで下さいよ」
手元を覗き込んできた綾部さんから隠すように、私はテーブルの上のメモを慌てて隠す。
「いいじゃないか、どうせ最終的には俺の目を通すんだし」
「精査してない段階で見られるのは恥ずかしいんです」
「それよりほら、コーヒー淹れてやったから少しテーブル片付けな」
そう言ってテーブルの隅っこにポーリッシュポタリーのカップを置いた綾部さんに、私は「ありがとう、綾部さん大好き」とにっこりと微笑んで見せた。
あの事件から三ヶ月。
私は今、綾部さんのマンションで一緒に暮らしている。
マリさんと新海さんは監禁や暴行の容疑で逮捕され、当然私も事件の被害者としてしばらくは慌しい日々を送っていた。
そんな私を心配してくれたのか、二ヶ月前綾部さんは『一緒に暮らそうか』と言ってくれて、同棲が始まった。
今まで人目を気にするしかなかった反動と、隠すことで間違った噂がたつことに散々痛い目を見てきたせいもあってか、私たちは会社でも恋人ということを隠すことなく過ごしている。
「おーおー、また随分とアイディア出したなあ、志乃」
「やだ、見ないで下さいよ」
手元を覗き込んできた綾部さんから隠すように、私はテーブルの上のメモを慌てて隠す。
「いいじゃないか、どうせ最終的には俺の目を通すんだし」
「精査してない段階で見られるのは恥ずかしいんです」
「それよりほら、コーヒー淹れてやったから少しテーブル片付けな」
そう言ってテーブルの隅っこにポーリッシュポタリーのカップを置いた綾部さんに、私は「ありがとう、綾部さん大好き」とにっこりと微笑んで見せた。
あの事件から三ヶ月。
私は今、綾部さんのマンションで一緒に暮らしている。
マリさんと新海さんは監禁や暴行の容疑で逮捕され、当然私も事件の被害者としてしばらくは慌しい日々を送っていた。
そんな私を心配してくれたのか、二ヶ月前綾部さんは『一緒に暮らそうか』と言ってくれて、同棲が始まった。
今まで人目を気にするしかなかった反動と、隠すことで間違った噂がたつことに散々痛い目を見てきたせいもあってか、私たちは会社でも恋人ということを隠すことなく過ごしている。