レンズ越しの彼
嵐はいろいろと
話かけてくれたけど、


私のなかには
ある衝動が走っていて、
まったく聞いてなかった。




嵐を撮りたい。




「嵐、このままで
ちょっと待ってて!」



「え、梨帆さん!?」



私は急いでリビングにある
カメラを取りに戻った。


あのときの
梨帆の形相ったら
すごかったわ~と、


今でも真由に笑われるくらい
私はものすごい
顔をしていたらしい。
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