レンズ越しの彼
たった今
撮ったばかりの
嵐の写真が
ずらーっと並んでいる。


ここが外じゃなかったら
飽きることなく、
何時間でも
見ていてしまいそうになる。



「梨帆さん、
今日まだ仕事終わらないの?」



パソコンから
顔をあげると、

さっきまで
スタッフさんたちと
しゃべっていたハズの嵐が、

私の顔を覗きこむようにして
立っていた。

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