小さな私の大きな恋。



当たり前だけど座席が隣とか血圧おかしくなりそうだった。

「トイレ行ってくる。」
「わかった。」

龍がいなくなった途端、私は深く深呼吸をした。
「落ち着け茉梨...。ただ映画見るだけだし
勘違いするな...」



ピタッ...
「冷たっっ!!」
「んっ!」
帰ってきた龍が差し出してきたのは2つのジュース。
「え?」
「カルピスとオレンジジュース
どっち?」
「え、え~」
どっちも良すぎるよ...
「龍が選んでいいよ。」
「じゃあ俺カルピス。」
「でしょうね...」
「は?」
「いや、なんか龍ってカルピスのイメージがある...から...」
「なんだそのイメージ笑笑」
「なんか部活着も白いし笑」
「そーゆーことね笑」


私は龍からオレンジジュースを受け取った。
「ありがとう。」
小さくつぶやくと
「誘ったの俺だし」
と小さく返ってきた。

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