制服汚しちゃいました

「うん。」



不意にそう答えてしまう、あたし。



「え、いいの？俺が選んで。」



「うん。選んで欲しい。」



言ってしまってから、ハッとした。
今のは、変な誤解をさせてしまっただろうか？



「じゃあ、あのブランド行こう？」



「うん。」



「藍梨ちゃん、こういうのどう？」



差し出されたのは、薄手の白のニットワンピース。
そして、黒のショートブーツ。



「あたしの好きな感じだ！」



「藍梨ちゃん、レースが付いてたり、ピンク系の女の子っぽい服、苦手でしょ？」



「すごい！なんでわかったの？」



「携帯白で、装飾とかは一切無し。
服装もシンプルな感じだし、そうかなって。
ザ女の子な感じが好きな子は、携帯ピンクだね、まずは。」



「そ、そっか。」



「でも気になることが1つ。
聞いてもいいかな？」



「うん。」



「あのハンカチ、藍梨ちゃんの好みじゃないと思うんだけどな。どうしてなの？」