制服汚しちゃいました
__「ずっと一緒にいる。
んで、俺が守ってやる。だからもう泣くな。」
美咲が14歳の中3で、俺が12歳の中1のとき交わした約束。
幼なじみという関係から、恋人という関係になった瞬間だった。
あれから5年…?くらいか。
「悠翔…なんでなの?
なんで…なんで…ッ!」
「好きなやつができた。」
「…好きな…やつ?
誰よ、それ。同じ学校の同級生か何か?
やっぱり違う学校だからダメなの?
それとも、年上にはもう飽きた?」
「…違うよ。
違う学校だとか、年上とか関係ない。
美咲は何も悪くない。
悪いのは俺だ…。ごめんな。」
「…別れない。
あたしは別れないから!」
「ちょっ、待てよ。美咲!」
美咲は、それだけ言うと俺に背を向けて、泣きながら走り去っていった。
俺はその場でしばらく動けないでいた。