制服汚しちゃいました
【藍梨side】
デートした日から数日。
「月曜とか最悪。」
蓮が起きて早々、そんなことを呟いているのを耳にした。
「なんで?」
「また1週間学校あるじゃん。
はぁ…。やだな、学校。」
「学校楽しいじゃん!」
「んなわけないじゃん。
姉ちゃんの頭どーなってんの?
頭ん中一面、お花畑か?」
「何でそうなるのっ!」
「だってさー、女子にキャーキャー言われて、ろくにトイレも行けない学校生活の、何が楽しいの。」
「蓮…。それ、さり気なく自慢してる?」
「してねぇよ。
俺は真剣に悩んでるの!」
「そうなの?
全然そういう風にきこえない。」
「そうなの!
そういう風にきこえなくても、そうなの!わかった?」
「うん。わかった。」
「よし。じゃあ、飯食おう。」
「うん。」
何かよく分からない悩みを聞かされ、学校へ向かうこととなった。