制服汚しちゃいました
「あ、てか、弁当車に忘れた。」
「は?りゅう兄ちゃん、バカ?」
「りゅう、バカも健在なんだね。」
「お前ら、そんな目で見るな!
よし、取ってくる。取ってくるから待ってろ!」
「はいはい。」
りゅうは、走って来た道を戻っていった。
「じゃ、俺は学校行くから。」
「行ってらっしゃい、蓮。」
「行ってきまーす。」
ひらひらと手を振って、蓮も来た道を戻っていった。
少しして、りゅうが戻ってくる。
「はい!弁当。」
切れた息を整えながら、あたしにお弁当を差し出す。
「ありがとう。」
そういってお弁当を受け取ると、りゅうが近づいてくる。
そして昨日みたいに、頭をぽんぽんすると、頭を撫でてくる。