制服汚しちゃいました
第 2 章
意外といい人
「お、藍梨。おかえり〜。
あの人、屋上にいたでしょ?」
「うん。
助かったよ、遥香。ありがとう。」
「いえいえ。
それで、あの人を探してた理由って何なの?」
「あ、うん。
それはね……」
あたしは、昨日のことを事細かに話した。
「えっ!?そんなことがあったの?
てか、意外といい人じゃん!」
「うん。そうなんだよねぇ。」
「惚れた?」
「へ……?
まさか!ないない。」
「そっかそっか〜。」
遥香が意味深な目で見つめてくる。
「だから、ほんとに違うってば!」
「はいはい、わかったって。」
「ほんとに〜?」
「ほんとほんと。
ほら、席つかないと、先生来るよ?」
「…はーい。」
あたしは遥香の言葉を疑いつつも、しぶしぶ席についた。