制服汚しちゃいました
第6章
バスケ
「よっしゃ。じゃあ、俺から。」
ピッ。
りゅうが携帯のタイマーをおすと、始まった。
懐かしいな。この感じ。
ダンッダンッ
蓮がドリブルしながら、リングに向かって走る。
あたしはリングの前に行って、蓮がシュートしたのをカットする。
「さすが藍梨。」
「でしょ。」
「邪魔すんなよ。」
「邪魔するよ。」
あたしがリングに入れようとすると、りゅうと蓮があたしの前に立ちはだかる。
「俺も姉ちゃんの邪魔するし。」
「もう。めんどくさいなぁ。」
あたしはそのリングを諦め、もう一つのリングにコートの真ん中あたりから、スリーを打つ。
でも、惜しくもリングに当たっただけで、入らなかった。
「もーらった!」