制服汚しちゃいました
ドンッ シュパッ
ボードにあたり、リングに入る。
…よかった…!入った!
「うっわぁ。負けた。
仲﨑、上手いなお前。」
「そうっすか?」
「はい。じゃあ、りゅう!
罰ゲームね〜!」
「は?なんで?
だって、一対一対一じゃないし。」
「そんなの関係ないよ?
ねぇ、蓮?」
「おう!そりゃもちろん!」
「…はぁ。やってやるよ。」
りゅうが罰ゲームを始めた頃、仲﨑くんの顔色が悪いのに気がついた。
「仲﨑くん…大丈夫?」
「…あ、あぁ。
悪い。俺、用事あるから帰るな。」
「そうなの?
用事あるのに引き止めてごめんね。」
「いや、いいよ。じゃあな。」
「うん。」
少しふらふらしていたのが気になって、蓮に声をかけてから、仲﨑くんのあとを追う。
すると突然、仲﨑くんの身体がグラっと揺れる。
幸い壁に手をついたから倒れないで済んだけど、壁にもたれて、その場に座り込んでしまう仲﨑くん。
急いで駆け寄って、声をかける。
「仲﨑くん!大丈夫!?」
「…伊川…?なんで…?」