制服汚しちゃいました
隠し事
「具合悪そうだったから、心配でついてきたの。」
「…そうか…。」
息が荒くて、顔も青白い。
すごく辛そう…。
「な…んで、お前が…泣いてんの?」
「…泣いてない。」
気づいたら泣いていた。
仲﨑くんが辛そうにしてるのが、辛い…。
あたしが涙をゴシゴシと拭くと、仲﨑くんは弱々しい笑みを浮かべた。
「…りゅうに送ってもらおう?ね?」
あたしはりゅうを呼びに、体育館に戻ろうとする。
すると、仲﨑くんに手首をつかまれた。立とうとしていたため、尻もちをついてしまう。
「…あ…悪い。」
「ううん。大丈夫。
それより、どうしたの?」
「…まだ…ここにいて…?」
「…え?」
いつも強気な仲﨑くんが、そんな事言うなんて…。
そう思いながら、すごく嬉しく思っていた。
好きな人からそんな事言われたら、キュン死してしまう…。
「…迷惑…だよな。」
「そんなことないよ。
じゃあ、仲﨑くんが落ち着くまで、ここにいるね。」
あたしは隣に座って、仲﨑くんと同じように壁にもたれる。