制服汚しちゃいました





朔さんは、何事もなかったかのように、いつも通り接してくれた。
いつも通り優しくて、いつも通り気遣いのできる朔さん。

こうやって、いつもみたいに接してくれてるけど、きっと心は、いつも通りじゃないだろう。


朔さんって、ほんとすごいな…。



「今日はありがとね。」



「ううん、こちらこそ。
突然呼んでごめんね。」



「いやいや、全然いいよ。
だって、藍梨ちゃんと一緒の時間、過ごせたから。」



「うん。」



「じゃあ、またね。藍梨ちゃん。」



「うん。バイバイ。」



朔さんとは、駅前で手を振って別れた。

次は、朔さんに彼女ができた頃に会いたいな。
すごくいい人だから、きっとすぐにできるだろう。




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