制服汚しちゃいました
「す、すみませんでしたっ!」
男たちは、そろって頭を下げる。
「もういいから。
…早く失せろ。」
仲﨑くんがいうと、6人とも逃げていった。
緊張が一気に解け、地面にしゃがみこむ。
「…伊川。」
「ありがと…。」
「ああ。」
仲﨑くんは軽く返事をすると、自身もしゃがみこんだ。
そして、何も言わずに一緒にいてくれた。
「ありがと。」
「それ、さっきも聞いた。」
「いいじゃん、2回言っても。」
「そうだな。
……伊川。」
仲﨑くんが、急に真剣な声色で言ってきて、あたしは顔をあげた。
思ったより顔が近くにあって、びっくりしたけど、そのまま聞いた。
「……ごめん。」
「なにが?」
「…こんなことが、これからもあるかもしれない。
俺のせいで。」
「…どういうこと?」