制服汚しちゃいました





「藍梨、時間大丈夫か?
蓮ひとりでいるんじゃないのか?」



「大丈夫。りゅうがいるから。」



「…なんであいつがいんの…?」



「今、一緒に住んでて。」



「…ふーん。」



あたしが言った後、明らかに悠翔が不機嫌になったのがわかった。



「…怒った?」



「別に。」



「…ほんとに?」



「…怒ってない。けど、藍梨とあいつが一緒に住んでるのは嫌だ。」



「それって、ヤキモチ妬いてくれてるの?」



「…そりゃ妬くだろ。」



「ふふっ、可愛い。」



「男に可愛いはない。」



「ごめん、ごめん。」



謝りながらも、クスクスと笑ってしまう。



「おい、藍梨。」



「ん?…んっ!」



呼ばれて悠翔の方を見ると、口を塞がれた。悠翔の口で。




< 171 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop