制服汚しちゃいました





突然のことにびっくりして、悠翔の胸を軽く押す。
でも、なかなか離してくれず、だんだんと息が苦しくなる。



「…っはぁ…はぁ。」



離してくれたときにはもう、肩で息をしていた。



「急にするから…びっくりした。」



「藍梨が笑うのやめないからだろ。
ほら、もう帰るぞ。」



「もう帰るの?」



「7時はさすがにもう遅いからな。
それにこれ以上一緒にいると、ほんとにもたないから。」



「わかった。
じゃあ、また明日。」



「いや、俺送るよ。」



「いいよ、近いし。」



「それでも送る。」



「ほんとに送らなくて大丈夫だって。」



「いや送る。
もう少し藍梨と一緒に居たいんだよ。わかれよ、そんくらい。」



「…え。そうなの?」



「鈍感はこれだから嫌なんだよ。
ほら、帰る準備しろ。」



「あ、うん!」




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