制服汚しちゃいました
ひとりになったのは久しぶりかもしれない。
前まではりゅうがいなかったから、蓮がバイトのときはひとりだったけど、最近はりゅうがいた。
帰るときは、家まで悠翔が送ってくれるし、家には誰かはいる。
学校でも遥香か悠翔といるし…。
そう考えると、ほんとに久しぶりだ。
お風呂にひとりで入るのとは、全く違うひとり。
なんか寂しいな…。
りゅうにいつ帰るか電話してみよう。
プルルルップルルルッ
「もしもし。」
数回のコール音がなって、りゅうが電話に出た。
「りゅう?あたしだけど…。」
「藍梨か。何かあった?」
「ううん。特に何かあったわけじゃないの。
ただ、ひとりってなんか寂しくて…。」
「ははっ、そんな理由で電話してきたのかよ?」
電話越しでも、りゅうの笑っている顔が想像できる。