制服汚しちゃいました
それからあたしのデートの話や、他愛もない話を続け、りゅうがやっと家に着いた。
「ただいまー。」
「おかえり。」
「ご飯食べた?」
「食べた。」
「俺の分もあんの?」
「あるよ。冷蔵庫に。」
「やった。
蓮が作ったやつ?」
「うん、そうだよ。」
「最高じゃん。
んじゃ、先に着替えてくるわ。」
「はーい。」
あたしは、りゅうが部屋で着替えてる間に、冷蔵庫から夕食を出してあげていた。
「おっ、さんきゅ。藍梨。
あと、これ頼む。」
りゅうが投げたものが顔に当たって、あたしの手の中に収まる。
青のシャツ、紺のネクタイ。
それに…靴下。
「ちょっと!靴下まで投げないでよ!」
「なんで?いいじゃん別に。」
わけがわからないという顔で、あたしをみてくる。
…ありえない…。
「汚いでしょ!」
「そりゃ1日中履いてたから、汚いだろうな。」