制服汚しちゃいました





それからあたしのデートの話や、他愛もない話を続け、りゅうがやっと家に着いた。



「ただいまー。」



「おかえり。」



「ご飯食べた?」



「食べた。」



「俺の分もあんの?」



「あるよ。冷蔵庫に。」



「やった。
蓮が作ったやつ?」



「うん、そうだよ。」



「最高じゃん。
んじゃ、先に着替えてくるわ。」



「はーい。」



あたしは、りゅうが部屋で着替えてる間に、冷蔵庫から夕食を出してあげていた。



「おっ、さんきゅ。藍梨。
あと、これ頼む。」



りゅうが投げたものが顔に当たって、あたしの手の中に収まる。

青のシャツ、紺のネクタイ。
それに…靴下。



「ちょっと!靴下まで投げないでよ!」



「なんで?いいじゃん別に。」



わけがわからないという顔で、あたしをみてくる。
…ありえない…。



「汚いでしょ!」



「そりゃ1日中履いてたから、汚いだろうな。」




< 178 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop