制服汚しちゃいました
「藍梨。
美咲と何の話してたんだよ?
メールって何?」
「んー、内緒。」
「あっそ。」
悠翔は興味なさげにそう言うと、あたしの手をとった。
「デートの邪魔されたな。」
「うん。でも、可愛い人だったね。」
「藍梨には負けるけどな。」
その言葉に、また赤面する。
「すぐ赤くなるな、藍梨は。」
「悠翔がそういう事言うから…。」
「それも可愛いからいいか。」
「もう、悠翔。
恥ずかしいから、そういう事言わないでよ…。」
「はいはい。」
笑って返事をした悠翔は、あたしの手を引いて、歩き出した。