制服汚しちゃいました
やっぱり悪い人?
【悠翔side】
「やめてくださいっ。」
嫌がる女の声が聞こえた。
声の先をみると、男が5人で、3人の女の子たちを無理やり連れていこうとしていた。
周りの人たちは見て見ぬふりだから、ここで助けないと、あの子たちは誰にも助けてもらえないと思う。
「お前ら、手、離してあげろよ。」
俺はそいつらに近づいて、そう一言呟いた。
そいつらは俺を知らないようで、怯えもしない。
「なんだよお前。」
「なんだろうな?
とりあえず、離せ。その手。」
「うるせぇんだよ。やんのか?
1対5だぞ?考えてもの言えよ。
まあ、俺は優しいから今謝れば許してやるよ。」
「俺も優しいから手離せって言ったのになぁ。
お前こそ、考えてもの言えよ。」
「んだと!?」
挑発に乗ったそいつらは、殴りかかってきた。