制服汚しちゃいました
[翌日]
生活指導室のそばを通ると、先生の声が聞こえた。
誰かが、何か悪いことをやってしまったんだろう。
あたしには関係ないや。
そう思い、通り過ぎようとした時、聞き覚えのある声が聞こえた。
耳をすましてみると、それは仲﨑くんの声で、中で少し揉めている様子だった。
「相手はお前が悪いと言っているんだ。」
「だから、俺は人を助けただけだし。」
「お前が人を助けるだと?
そんな嘘、信じられるか。」
ガチャッ
バタンッ
先生の言葉に耐えられず、部屋に入る。
鍵はされてなかった。
「…あの…、先生。
仲﨑くんは、そんなに悪い人じゃないんですよ。」
「…伊川?なにしてんだよ?こんなとこで。」
「いや、ちょっと…。」