制服汚しちゃいました
「何してんだよ、伊川。」
「…え?あ、ごめん。」
「お前の評価さがるぞ?
俺のことは、もうほっとけ。」
「評価なんて、どうでもいいもん!
でも、仲﨑くんのことは、どうでもよくないから、放っておけない!」
「…なんでだよ?」
「助けてくれたから、そのお返ししたいだけだよ。
それに、仲﨑くんは、何も悪いことしてないんでしょっ?」
「お前、俺のいうこと信じるのか?」
「え、当たり前じゃん。
人を助けられる人に、悪い人はいないって、あたしは思ってるから。」
「伊川は騙されやすいタイプだな。」
「えっ?嘘なの!?
昨日のは、人助けるためじゃなかったの!?」
「嘘なわけねぇだろが。
ただ、純粋なんだな、って思っただけ。」
「純粋?あたしが?」
「他に誰かいるか?」
「…いないね。」