制服汚しちゃいました
仲﨑くんが停学処分になってから、10日ほどたった頃、仲﨑くんが学校に来た。
「おはよ。」
「伊川か。はよ。」
「もう学校来ていいの?」
「ああ。」
「許せないよね、先生。
何も悪いことしてない仲﨑くんが、停学処分になるなんて。」
「それまだ言ってんのか。
仕方ないことだ。」
「仕方なく無いよ。
あたし、絶対無実を証明するからね!」
「…ふっ。期待しないで待っとく。」
仲﨑くんは微かに鼻で笑って、そんなことを言った。
「期待してもらって大丈夫だけど?」
「んじゃ、ちょっとだけ。」
「も~!馬鹿にしてるでしょっ?
ちょっとじゃなくて、結構期待してもらって大丈夫だよっ。」
「はいはい。
じゃあ、期待しとく。でも、あんまり無茶すんなよ。」
「分かってるっ!」
なんて元気よく返事したものの、どうすればいいんだろう?
仲﨑くんが助けた人たちに、話を聞けたらいいんだけど…。