制服汚しちゃいました
「あ、ついた。
河上(かわかみ)ー!」
「あっ!蓮くん!
待ってたよ~。どうしたの?」
河上と呼ばれた女の子と、その周りにいた2人の女の子は、蓮に駆け寄ってきた。
「んー、ちょっと話したくて。いいかな?」
「もちろんっ。ねっ?」
「うん。蓮くんなら大歓迎!」
「でも、その人たちは?」
「あたしは蓮の姉の藍梨。」
「わぁ!お姉さん?
通りで美人だと思った。」
「だよね。あたしも思った。」
「ありがと。」
お世辞でも、褒められたら嬉しい。
「それで、そっちの人は、
…あっ!あの時の!」
「覚えてたのか。」
「もちろんです!
ありがとうございました。」
「「ありがとうございました。」」
「ああ。」
「名前、聞いてもいいですか?」
「仲﨑悠翔。」
「悠翔さん!イケメンですね~。」
「んなのはどーでもいい。」
「もう、仲﨑くん、態度悪いよ。」
「いつもこれだから仕方ない。」
…確かに。