制服汚しちゃいました
罰
まさに、“今からいじめます”って感じなんですけど。
「あんたさ、悠翔くんに黒板消しを投げたんだってねぇ?」
「……投げてないです。落としちゃったんです。
あれは過失です。たまたまなんです。故意に、ではありません。
それに、きちんと謝りました。」
「はぁ?悠翔くんの制服汚しておいて、それだけで済むと思ってるの!?」
「……でも、クリーニング代出すって言っても、断られましたし…。」
「そういうこと言ってんじゃないのよ!」
「え?」
「悪いことしたやつには、お仕置きが必要ってこと。
ねぇ?みんな。」
リーダーらしき女がみんなに問いかけると、みんな首を縦にふる。
それと同時に、水の入ったバケツをもった人が、数名であたしを囲んだ。
「いいわよ、やって。」
リーダーの声で、バケツの水は、あたしにむかってとんできた。