制服汚しちゃいました
第 4 章
彼女
[翌日]
「…い…おい…姉ちゃんっ!」
「ん〜、なに〜。
今日は休みでしょ。」
朝早くに起こされ、眠さに目をこすりながら蓮をみる。
「見てコレ!」
携帯を差し出す蓮。
「ん?」
画面をのぞき込むと、そこには仲﨑くんと女の人が、仲良さそうに寄り添ってる写真だった。
チクッ
胸に針に刺されたような痛みがあった。
同時に眠気も吹っ飛ぶ。
「…なんでこんな写真持ってるの?」
「今、河上が送ってきた。
狙ってたのに、あんな美人な彼女さんがいるなんてショック〜、って。」
「…そっか。そっか、そっか。
まあでも、あたしには関係ないよ!」
そう蓮に言う。
でも本当は、自分に言い聞かせていたのかもしれない。
あたしはまだ、自分の気持ちに気づいていなかった。