制服汚しちゃいました
「ファンクラブなんて、俺は認めてないと思うが?
何を勝手に作ってんだ?」
「ご、ごめんなさい。」
「ファンクラブは、今日をもって解散させろ。」
「わかりました!」
「それと、俺が許したんだから、それでいい。
もし次、変に手出ししたら、
……ぶっ殺すぞ。」
「…ひぃっ!!」
その言葉からは、殺気が感じられた。
その場にいる全員が、凍りついた。
もちろん、あたしも。
あまりの怖さに、息をすることも忘れそうになる。
「わかったらとっとと帰れ。」
仲﨑くんがそういうと、みんなは走って、ひとり残らず去っていった。
「あの……あたしは?」
仲﨑くんとふたりになったあたしは、
遠慮がちに、仲﨑くんに聞いてみる。
「お前もとっとと帰れ。
んで、その制服返せ。」
「え?
でもさっき、気が変わったって……。」
「また気が変わった。
早く返せ。」