制服汚しちゃいました
[翌日]
なんだか朝から身体が疲れていた。
でも、心はそうも落ち込んでいなくて、むしろ清々しい気持ちだった。
ところが、学校につくと、その心はいっきに地獄の底の底くらいまで、落ちていく。
「悠翔〜。」
黒髪ロングのサラサラヘアー。
ぱっちりと大きな目に、しゅっとした鼻。
ぷるっぷるの唇。
おまけに、スタイルも抜群。
そんな美女が、仲﨑くんと抱き合っていたのを目撃したのだ。
周りのみんなも、美人だとか、美男美女のお似合いカップルだとか、言いまくっている。
……ですよね。
どこからどうみてもそうですよね。
あたしからみてもそうだもん。
「…遥香〜。」
「どうした、藍梨。
あ、あれか。あいつが彼女といたからか?
やっぱり、あいつのこと好きだったんだねぇ。」
「……まあ。」