制服汚しちゃいました
「誰がいつ、別れたなんて言ったのよ。
喧嘩はしたけど、ちゃんと仲直りもしたよ。」
「へぇ〜、そうだったんだ。
え!?じゃあ、なんで合コンに?」
「数合わせだよ。
もうひとりの子、鈴(すず)ちゃんっていうんだけど、合コンよく誘ってくんの。
今回も断ろうと思ったけど、藍梨があんな状態だったから。」
「そうなの?
…なんか、ごめんね?」
「全然いいって。
それより、早く次の恋しなよ。」
「…うん。ありがとう。」
あたしたちが話し終わった頃、みんなの自己紹介が終わったみたいだった。
「席替えしよっか。」
鈴ちゃんのその言葉で、みんな動き出す。
ひとり動けずにいるあたしに、ある男の子が隣に座った。
「隣、いい?」
「…あ、はい。どうぞ。」
「藍梨ちゃんだよね?」
「…はい。えっと…」
「俺は相原朔(あいはら さく)。」