制服汚しちゃいました
「え、いや、そんなの悪いよ…。」
「俺が服買ってあげたいって思ってるんだから、悪いなんて思う必要ないよ。」
「…でも…。」
「それ以上断られたら、俺立ち直れないよ?
だから、ほら、行こう?」
「…うん。」
歩き始めたはいいけど、会話は一切ない。
でも突然、朔さんが言った。
「もしかして、俺、迷惑…?」
「えっ?」
「服買ってあげるのとか、迷惑?
こうやって遊びに誘うのも。」
「そんなことない!」
あたしは即時に言葉を発する。
そんなことないって、ほんとに違うよって、伝えたかったから。
「そっか。なら良かった!
迷惑だったらいつでも言って?」
「うん。」
それから再び電車に乗って、来た道を戻る。
電車に乗った駅に戻ると、さっそくショッピングモールに向かう。
「好きな服選んでいいからね。」
あたしがその言葉に戸惑っていると、
「それとも俺が選ぼうか?」
そんな声が聞こえた。