黙って抱きしめられてろよ。
「だ、だれっ!?黒須くんじゃない!」
そう。よく見るとこの人の顔は似ているけど全然別人の顔で…
じゃあ雰囲気が違ったのも別人だからだったからで、気のせいじゃなかったんだ…。
「へぇ。ちゃんとわかるのか。まぁ、俺も一応黒須くんだけどな?」
1人で納得していると、黒須くんの偽物は私を馬鹿にしたようにそういった。
な、なんだろう。すごい嫌味な言い方をする人だな…!
むむむ。なんとなくに睨みつけたままで数秒が経つ。
するとそれを見かねてか、隣にいた女の子が口を開いた。