「嘘」と「愛」
ジリジリジリジリ...

「花蓮!!!!いい加減起きなさい!遅刻するわよ!」

あれ、夢か。変な夢みちゃったな~。

「朝ごはんできてるからね~」

「はーーい」

私は適当に返事をし、さっきの夢を思いだした。

あーくん、か...

懐かしいな。

あーくんと呼ばれている男の子、福山藍音(ふくやまあいと)は、私の幼馴染み。

そして初恋の相手。

あーくんは小学校3年生のときに転校してしまった。それから一度もあってない。なぜ転校したのかもわからない。

誰に聞いても「わからない」と、みんな口を揃えて言う。

幼馴染みにくらい教えてくれてもよかったのに...。

なんて、7年たった今でもまだ思う。
< 3 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop