「嘘」と「愛」
「朝から何考え込んでんの~。不細工な顔が余計不細工になっちゃうよ~」
朝から嫌みをゆってくるこいつはというと。
橋中俊(はしなかしゅん)、私のもう一人の幼馴染み。
特にこいつは赤ちゃんの頃から知っている。
親同士仲のいい橋中家と白咲家は、2家合わせて家族みたいなもんだ。
おっと、いけない、忘れてた。私の名前は白咲花蓮(しろさきかれん)。今年から高校1年生。
こんな私でも勉強したかいがあり、花のJKとなれました!
「なに一人でぶつぶつゆってんだよ、きめぇ。さっさとご飯たべろ、デブ」
ほんっとありえないよね、こいつ。
腹が立ったのでおもいっきりにらんでやった。
「可愛げのねー女。あ、お前女じゃねーのか、それはしかたねーな」
ケッケッケっと笑いながらばかにしてくる。
「もー家にくんなー!!!!!!」
「朝からイチャイチャするなよ、うるせーな。てか二人ともやばいんじゃね?遅刻するぞ」
眠たそうに起きてきたのは、私の兄、白咲蓮也(しろさきれんや)。同じ高校の3年生。
今日は入学式だけなので、在校生は休みなのだ。
「あー!!!!やばい!!!!早くいくよ!しゅんくん!」
「だからさっきから言ってんだろ。ばーか。」
最後の言葉は気にせず私はしゅんくんと一緒に慌てて家をでた。