ねこ
ねこ
 木曜日の三限。

二限と四限を挟んで、一コマぶんの90分、空き時間ができる。

そんな時、一緒に時間をつぶす友人がいない俺は部室に駆け込むのが習慣となっていた。

そして―、

「せんぱーいっ!こんにちは!」

そう言って、いつもの通り不意に現れたこの女は、切れ長の目を細め、俺に笑いかけた。
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