Syndrome not to need
恋の始まり?
ガヤガヤとうるさい朝の教室に入った。
けれど、私が来た途端その声が止み、ひそひそとみんなが話始めた。
……昨日のこと、もうみんな知っているのか…。
私は静かに椅子に座って、本を読んだ。クラスの連中なんて無視しよう。

「おっはよーみんな!あれ?なんで今日こんな静かなんだ?」

「お、悠也!はよー。」

「おはよう悠也くんっ!」

…よかった。桐山くんが来たことで皆私に注目してたのをやめた。
ありがたい。

「…あ!そうだ佐久さん!」

「……えっ?!あ、はい………?」

びっくりした…。いきなり話しかけてくるんだもん…。

「ちょっと話したいことがあるから、お昼ご飯一緒に食べない?」

にっこり桐山くんは笑いながらこっちにきた。
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