Syndrome not to need
あ……クラスの連中戻ってきた。
「はー…疲れたねー!」
「ほんっと、それなー!
……なのに、ただ親が理事長の友達って理由で出たくない教科出てない自由などこかの誰かさんマジでうっざーい。」
私のことか。私は、教師にこの病気のことについてクラスの人に言わないようしてもらっている。だから、理由は親が理事長の友達ってことで周りに広まっている。
まあそれだけでそんな好き勝手いくわけないけど。
何か変に気を使われるのも嫌だし。
(あいつらにそんな心あるのかわからないけど。)
だから、言ってないせいと私のツンケンしてる態度、そのせいで私はいじめを受けている。まあやられていることは幼稚なことだけど。
今育ててくれている、まあ育ての親と言っておこう。その人はたまたまこの学校の理事長の親友。
それと私の産みの親は、大手企業の会長だ。
まあ二年前、中二の頃に父親に、
『そんなへんな病気にかかる輩はうちには必要ない!』
って、親戚の家に放り込まれたから、もう家族なんていない同然だけど。
……でも、お母さんともっと話したかったな。
それにお兄ちゃんにも会いたいし、妹にも弟にも会いたい。
………泣き言はだめだよね。しっかりしなきゃ。
一人決意を固めているとき、誰かがこちらを見ているなんて私は知らなかった。
そして、これが私と貴方の初めて話すきっかけになるなんて、思いもしなかった。