Syndrome not to need
「きゃっ!!」

私はストーカー男の包丁を避けたが、その時腕を切られてしまった。
じんわりと血で滲む白いシャツ。

そして男がまた私を切り付けようとして、私は逃げようとした。
けれど怖くて足が震えて立てなくて、殺される!
そう思い恐怖で目を閉じると、

「ぐはっ!!」

ストーカー男の苦しむ声が聞こえた。
何事かと思い私は恐る恐る目を開けると、

「大丈夫?!佐久さん!!」

クラスの人気者、桐山 悠也(きりやま ゆうや)がいた。
これが、君と私の、初めて話した思い出の日。
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