もう俺に溺れるしかない
今 わかる事は彼女は居ないらしい
居たら こんな所に来ないよ



今頃 兄は彼女とデートだろうし 一緒に連れてってよ・・



「晃君 家の子になったら?ここから会社に通えば良いし。」



え”?
冗談でも言わないで欲しい



「そうしようかな~。」



「じゃー婿養子においで。」



「良いですね。」



婿養子って おかしいから・・誰と結婚するのよ!
お母さん?無理無理 お兄ちゃん?無理でしょ!



ふっと顔を上げると 二人の視線を感じた
なに?



はぁ~とため息をつくお母さん
隣からは冷たい視線



この空気嫌だ 早く出て行こう!




「奈々 今日暇でしょ!晃君を駅まで送って行って!」



私 暇じゃないんだけど・・・
文句を言おうとしたら 睨む母
態度が違い過ぎる!




頷く事しか出来なかった



< 4 / 30 >

この作品をシェア

pagetop