あなたと過ごした3年間

え？





なんで、陸翔は、和歌山さんを殴ろうとしているの？
２人は、カレ、カノなんじゃ……。


「陸翔と和歌山は、つきあってないよ？」



「「え？つき合ってない??」」

私と百合の声が重なる。

「うん。あの時のキスは、和歌山が一方的にしたことなんだってさ。」


「え、じゃあ、桑原からしたわけじゃないの？」

「うん。陸翔も、拒みきれなかったらしい。」

「ど、どっちにしても、陸翔が浮気したことは、事実。
……そうだよね？安堂？」

「なんで、そう言いきれるの？」

「だって、あの時、和歌山さんが陸翔を呼び出した。
もし、彼女がいるのなら、話なんてしないハズ。
陸翔でさえ、和歌山さんに呼び出されたら、完璧に告白ってわかるハズ。
だから、いくら拒みきれなかったとしても、和歌山さんについて行ったじてんで終わり。」












いくら、拒みきれなかったとしても、私は、陸翔を許さない。