あなたと過ごした3年間

すれ違い

旬真が、繭さんと知世の関わりを聞いてきた。


……旬真は、わからないの?

私は、それが許せないの。

知世の話なんて、一生したくなんかない。

何故かは、少し前に私の病室に知世がきた。

知世は、こんなことを言った。


『旬真はぁ、知のぉ、物なんだよぉ?
知のぉ、物にぃ、手を、出さないでぇ?





お得意のぶりっこで、私に立ち向かっている。


『夏美ちゃんはぁ、知のぉ、お姉ちゃんを、知ってるぅ?』


『知のぉ、お姉ちゃんはぁ、
繭ってぇ、言うのぉ。
夏美ちゃん、知ってるぅ?』


え?

知世が繭さんの妹?


『その顔じゃぁ、知らないよねぇ。
知、お姉ちゃんはぁ、のことはぁ、一切喋らなかったしぃ?』


知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない知らない








『クスッ……あ、もちろん、旬真はぁ、知ってるからねぇ?
知、言っておいたもん。
知のお姉ちゃんはぁ、繭ってさぁ。』







この一言で、私のイライラゲージが限界になった。
























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