FIRST KISS ~オムニバス~
頬が赤く染まるのを君は知らない。
影だけでも寄り添おうとしてるのに
貴方は先に行ってしまうの。
彼はからかいを鵜呑みにして驚いていた。
でも、次に出た言葉は
アタシの心をずっと締め付けていた。
「……じゃあ、俺と一緒だな。」
そんな事、彼は言ってなかったのに。
彼が嬉しいとか、照れたりして
『嘘で~す。』って
ただそう言おうとしただけなのに。
真実を知ってしまったんだね。